東洋館『小学校理科を教えるために知っておきたいこと:初等理科内容学と指導法』

この2月、小学校理科の内容論に関するテキストが出版されました。
こちら、私も著者の一人として執筆しております。

書籍表紙

この本は、大学で小学校教員を志望する学生さん向けのもので、大学の授業のテキストとして採用されることを念頭に書かれております。

ですが、科学的な見方・考え方や資質・能力等の、最新の学習指導要領の動向も解説されているほか、物理・化学・生物・地学(エネルギー・粒子・生命・地球)の各領域がどのようなもので、どう変わったのか、あるいは具体的指導アイディア、評価法等々、盛りだくさんの内容です。

小学校理科の内容論をメインに据えた書籍がなかなか無かったこともあり、大学生だけでなく、小学校理科に関わる先生や研究者の皆さんにも役立つ本となっております

向井の書いた内容の紹介

ちなみに向井は、本書籍の第9章、物理(エネルギー)分野のより「音」を題材に、エネルギー分野でどのように見方・考え方を働かせていけばいいのか、指導例と共に紹介させていただきました。

「音」は、2020年より小学校3年の学習内容に新設(復活)しました。

  • 音が鳴っているとき、ものは震えている
  • 震えが大きいほど、音は大きくなる

知識として教える内容は、この2つです。なんともシンプル
ですが、実際に音を鳴らしたり、大きくしたりする体験の中で、エネルギー分野で大切な見方・考え方、ひいては「探究」の経験を存分にできる、非常に楽しい単元となっております。

本章では、向井が開発しました探究コンテンツ「音を大きくするには?」を紹介しております。本を読み進めながら、実際にこのコンテンツを体験いただける構成になっています。
まずは読者の皆様に、探究の考え方を実感してもらい、授業づくりに活かしていただく内容です。

ぜひ一度、お手にとっていただけますと幸いです。

東洋館出版社
『小学校理科を教えるために知っておきたいこと:初等理科内容学と指導法』
平田豊誠・小川博士[編著]

https://www.toyokan.co.jp/products/4722

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